家族葬の挨拶

葬儀の中での挨拶と言えば、

1)喪主から参列者に向けての挨拶

…主に通夜後や出棺前に行います。

2)喪主から親族に向けての挨拶

…全ての行程を終えた精進落としの席で行います。

などがありますが、これらは、儀礼的、社会的側面を持ちます。
そこにいる人たちがすべて身内であるならば、なにも絶対に挨拶をしなければならないというものでもありません。

「家族葬」と言ってもその内情はさまざまで、本当に家族だけの葬儀もあれば、親族が30から40名くらいが集まる家族葬もあります。
親族が多く参列している葬儀であれば、式次第の中に挨拶を入れてもおかしくありませんが、普段一緒に生活している家族だけであるならば、挨拶の存在が逆に不自然でしょう。臨機応変にされるのがよいでしょう。

挨拶をするとなると、誰がするのか。
もちろん喪主がするのが一番収まりがよいでしょうが、必ずしも喪主でなければならないというものではありません。喪主に代わって家族の別の人が挨拶しても構わないのです。体調が悪いや、口下手だからなど、さまざまな理由で代理の挨拶者を立てるのはよくあることです。

「何を話せばいいのだろう」と文面に困ったという方は、葬儀社に相談しましょう。文例集をいただけるでしょう。
でも、大事なのは心のこもった挨拶です。どんなに口下手でも、ぎこちなくても、自分の言葉で語る挨拶が何よりも心に響きます。